全面のピカピカゴールド被せと花絵付けの組み合わせ。 これはセーブル、オールドパリ、ドイツの一部の得意の装飾意匠で、王侯貴族や上流階級に納められておりました。少し前に催された「リヒテンシュタイン侯爵展」でもこのタイプのティーサービスが展示されておりました。 こちらはリモージュ製です。リモージュではセーブルに寄せた作品も色々と作られましたのでその流れだと考えられます。 絵付けはまぁそれなりですが、ピカピカのゴールドで大変見栄えがします。アンティークに造詣のある方がみれば貴重な品であることがすぐに伝わるアイテムです。 状態ですが、フランスで購入時にキュリオ展示品であった通り使用感もそれほど感じられず、アンティークとしては良好と判断できます。撮影前にゴールド磨きをしたのですが、どっしりとした深いゴールドが輝きました。 ポットなどの内部もクリーンです。 ただし、商品の状態を傷や汚れありにしております通り、 ・カップの一つに底の補修跡 ・トレーが割れて接着剤で補修 があります。どちらも地震のときに当館で破損してしまったものです。カップは陶磁器の補修材で塞いでありますので使用可能と思われます、トレーは接着剤で付けただけですのである程度の耐性はありますが実用はせず展示用にお使いになるのがいいと思います。 このセットの中ではトレーが最も高価であり、テタテのセットとたらしめるピースですので残念ではあります。 状態について気になる点があればご遠慮なくお尋ねください。 査定ですが、購入時は7~8万円くらいだったと記憶してます。カップ1つとトレーの査定を0にして半額と致します。これがセーブルやKPMですと50万円以上、オールドパリで20~30万円しますので、現代でしたらもう少し高価な可能性もあるかもしれません。保証は出来ませんが掘り出し物とお見立ての方、どうぞご購入ください。 サイズ カップ口径7 高さ8.5ハンドル含 ソーサー12.5 ポット高さ18 クリーマ高さ14 シュガー高さ17 トレー径34 カップは高さのあるチョコレートカップ、容量はそれ程多くありません。 カップ容量に反し、ポット類、特にシュガーとクリーマーはたっぷりサイズです。相性の良さそうなカップを足して4人用などの対応も出来そうです。