●Robert Glasper Experiment(ロバート・グラスパー・エクスペリメント)- Black Radio(ブラック・レディオ) (2012, 再販2022, Blue Note, 2*LP, 1*EP, Album, Reissue, Deluxe Edition, Europe) 状態(ゴールドマインスタンダード基準) ◯帯：- ◯歌詞カード：M ◯内紙袋：M ◯ジャケット：M ◯盤質：M ※本作はデラックスエディションとして2LP、1EPでの構成 エリカ・バドゥが歌うコルトレーン由来のさA2”AFRO BLUE”がウェブ上に公開された瞬間、長く閉ざされたままだったジャズの扉は一気にこじ開けられた。 全編を初めてエクスペリメント名義で録音した本作は、モス・デフ、ビラル、ルーペ・フィアスコ、ミシェル・ンテゲオチェロといった旧知の仲間たちをゲストに迎えたヴォーカル・アルバム。 クリス・デイヴによるソリッドなドラムとポリリズム、それに呼応するデリック・ホッジのベースによるビートを軸とし、グラスパーのクールなピアノや生々しい工レピが絡みつくように奏でられる。 敢えてコマーシャル性も計算しつつ、ジャズの精神を中核に据え、ディアンジェロ=ソウルクエリアンズから連なるオーガニックなソウル・サウンドを更新し、リズム・セクションは生演奏を駆使してビート・ミュージックへの完璧な回答を示した。 グラスパーが「カート・コバーンが曲に込めた意味、その全てがスピリチュアルだ」と語るニルヴァーナのC4”Smells Like Teen Spirit”では、ケイシーのヴォコーダーとともに、グラスパーが誰よりも信頼するシンガー、レイラ・ハサウェイが曲の持つ魂=ブルースを掬い上げるように歌う。 21 世紀の感性と方法論で、ジャズと黒人音楽の歴史が結び直される瞬間を記録した紛れもないマスターピース。 (Jazz The New Chapter 1/ シンコ一ミュージック・エンタテイメントより)